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2005年10月 2日 (日)

一太郎訴訟で感じること

松下電器産業がジャストシステムに対して起こしていた訴訟の判決が、

知的財産高裁でありました。

訴訟の内容は、ジャストシステムの「一太郎」で使用しているアイコンの?マークが

どうかということのようです。

(あまり詳しいことは知りませんが・・・)

結論は、松下の発明に著しい進歩性がないという理由で、

松下側が敗訴してようです。

この結論は妥当だと思います。

しかし、このような訴訟というものはそもそも

①特許権を侵害されたことによって損害が生じていること

②特許権を現在使用しているもしくは将来使用する見込みがあること

③特許権の訴訟により一般ユーザーの混乱が少なく、

特許権の権利を主張することが、社会性・公共性の観点から必要であること

などの要件を満たしている必要があると個人的には思っています。

しかしながら、今回の訴訟では、

①特許権侵害による松下側の不利益がどこにあるのか不明確であり

②松下が将来特許権を利用するかどうかがはっきりせず、

③訴訟により「一太郎」を利用しているユーザーの混乱が予想でき、

社会性・公共性の観点から社会的利益ない訴訟であること

などが指摘できると思います。

そもそも、松下が何の目的で訴訟を起こしたかを

明確にする必要があるのではないでしょうか?

それが企業の社会的責任であると思います。

訴訟を起こすのは仕方がないとしても、訴訟の「大義名分」は必要だと思います。

「大義名分」のない訴訟が頻発すると、訴訟費用などの社会的コストが増大し、

消費者も混乱し、経済全体に悪い影響を与えることになりまねません。

企業とはいえ、社会の公器という一面もあるわけなのだから、

その辺のことを考慮して、訴訟をすべきかを判断したほしいと思います。

特に、大企業の場合はなおさらです。

松下電器産業を創業した松下幸之助さんもこのような訴訟は望んでなかったのでは

ないでしょうか?

特許権訴訟について考えさせられる事例だったと思います。

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