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2006年8月 2日 (水)

上場会社監査事務所登録制度

長くて難しい名前ですが、上場会社を監査する監査法人(会計事務所)を

登録制にしようという制度のようです。

私の事務所は上場会社の監査を行っていないので対象外ですが、

登録した事務所は定期的に公認会計士協会の品質管理委員会が

監査が適切に行われているかどうかをチェックするようです。

監査の品質を向上させるために、監査の内容を

第三者が検証することは非常に好ましいことだと思います。

ライブドアやカネボウの問題などもあり、公認会計士の信頼回復には、

制度をもっと厳しくして、品質向上に努める必要があるのでしょう。

ただ、単純に制度を厳しくするだけで、品質向上を果たそうという考え方には、

少し懸念が残ります。

数年前、アメリカでもエンロン事件などの粉飾決算が社会問題になりました。

そこで、アメリカでは監査業務とコンサルティング業務の同時提供の禁止など

制度改革が行われました。

これにより、監査制度が非常に厳しいものになりました。

監査制度を厳格化することによって、社会全体の疑念を払拭し、

監査の品質を高めようという考えなのでしょうが、

まず、適切に監査を行うことによって、監査の品質を高める必要性があります。

その上で、社会全体から癒着などの誤解が

起こらないような制度を構築しておかなければなりません。

要は、論点が逆なんですよね。

監査人のローテーション制度も、癒着防止の観点からは望ましい制度ですが、

監査人の交代によって、新しい監査人は一から会社の理解をしなければいけません。

制度を厳しくすることによる弊害もたくさんあると思います。

この辺は、「性善説」か「性悪説」かによって、考え方が変わるのでしょうが・・・

まずは、きちんと監査を行う。

その上で、どのような制度改革が必要かといった議論が必要だと思います。

もちろん、公認会計士協会も真剣に考えているとは思いますが・・・

http://www.jicpa.or.jp/about_the_jicpa/jicpa-topics/20060801-press-01.pdf

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